御影石の特徴・種類・産地の解説

御影石とは?墓石・敷石・タイル・門柱・外壁などの装飾用建築石材として広く普及する御影石の特徴・種類・石材の産地の解説。

◆御影石の種類について(吾妻・牡丹・稲田・真壁・万成・岡崎は代表的な石材の産地)

 日本は海に囲まれた島国であることから資源には限りがある。

 その為、建築石材の採掘量は非常に乏しく現在は建築に使用する石材の大半を海外からの輸入に頼っているのが現状である。

 日本国産の御影石の価格が高額であり高級品として位置づけられているのはこのような採掘量の違いも影響している。

 ここでは日本国産の御影石の種類と主な石材の産地を確認していこう。

1.御影石の品質・強度・耐久性が異なる理由について
2.地殻変動の影響を受け赤道近辺の石材は傷や断裂が多くなる
3.御影石の主な種類と採掘される産地
4.強度・耐久性に優れる御影石の特徴を活かす

◆御影石の品質・強度・耐久性が異なる理由について

 御影石の種類は、主に採掘される石材の産地によって種類が分類されておる。

 御影石は神戸の御影町エリアで採掘された花崗岩の別称であることは前項で解説したが、産出される地域によって独特の名称で取り扱われておる御影石も幾つかあるのじゃな。

 また同じ御影石に分類される石材であっても、各採掘場において御影石に含まれる成分や結晶化の状態に違いが存在する。

 その為、配合されている成分の割合の違いや花崗岩として結晶化されるまでの時間などの違いによっても御影石の特徴や品質、そして強度や耐久性が異なってくるという訳なのじゃ。

◆地殻変動の影響を受け赤道近辺の石材は傷や断裂が多くなる

 石材の品質に関わる重要な要素のひとつに地球の火山活動による「地殻変動」による影響が挙げられる。

 地球全体の地殻変動は地盤が南北に引っ張られる形で発生する為、北極・南極近辺の地盤は凝縮される形となり赤道近辺の地盤は南北に伸ばされた影響によって亀裂を生じやすくなっておる。

 その為、御影石においても赤道近辺の石材は、傷や断裂が多く質の低い石材となる傾向が確認されておるのじゃ。

 尚、日本国内の御影石の産地は多数あるのじゃが、やはり石材の産地によっても品質が異なっておる。

◆御影石の主な種類と採掘される産地

 御影石は採掘される産地によって独特の名称で呼ばれる石材の種類が多く存在しておる。

 ここでは主な御影石の種類と産地を以下の一覧表で確認しておくとしよう。

【代表的な御影石の種類・産地一覧表】
番号 種類 主な産地 特徴・解説
@ 吾妻黒御影石 福島県 吾妻御影として知られる。吾妻白御影・吾妻黒御影など。
A 青葉御影石 福島県 淡い青色の青御影石。墓石に多く使われている。
B 浮金黒御影石 福島県 数少ない黒御影の高級石材。現在は海外品が主流。
C 牡丹御影石 福島県 希少価値の高い黒御影高級石材。黒い牡丹模様が点在する。
D 白馬御影石 福島県 福島県阿武隈白馬石山産の石材。硬度・耐久性に優れる。
E 稲田御影石 茨城県 茨城県笠間市稲田周辺で産出される花崗岩。建築石材として広く普及。
F 真壁御影石 茨城県 茨城県桜川市真壁町産の御影石。床材・壁材・タイル・墓石など幅広く製品化。
G 六甲本御影石 兵庫県 最高級石材。御影石の由来となる御影町産の希少石材。
H 万成御影石 岡山県 淡い桃色の桜御影石で有名。国産の需要が高い硬度の高い石材。
I 北木御影石 岡山県 岡山県笠岡市北木島町産御影石。「中目」「瀬戸赤」「瀬戸白」「サビ石」の4種。
J 本小松御影石 神奈川県 神奈川県真鶴町産の石材。主に墓石として製品化。
K 岡崎御影石 愛知県 愛知県岡崎産の武節花崗岩を総称して岡崎石と呼ぶ。
L 青木御影石 香川県 香川県丸亀市讃岐広島産の石材。主に建築用石材として使用。

◆強度・耐久性に優れる御影石の特徴を活かす

 御影石は建築資材としての需要だけでなく、その多くは墓石としても多く使用されておる。

 これは墓石が何代にも渡り残るものであることから、強度・耐久性に優れる特徴を持つ御影石が積極的に利用されるようになった為じゃ。

 また天然の石材を利用することから表面の加工・磨きの課程は同一であっても全く同じ模様の製品が生まれる事は皆無に等しい。

 これは他の建築資材と比較すると多少高額とも思える建築石材が不変の需要を生み続けている理由のひとつと言えるかもしれんのぉ。

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