特定光庭の設置基準の解説

消防法に基づく特定光庭の設計基準・特定光庭の計算・開口部の規定について解説。

◆特定光庭の定義・追加防火措置規定について

特定光庭とは、火災時の延焼の危険性について一定の基準を超える危険性を持つと認定された光庭の事じゃ。

まず特定光庭について正しく認識するために、特定光庭と光庭の違いについて把握しておくことが必要となる。

尚、光庭とは、主に大型のマンション建築物などの共同住宅設備の建築の際に
●通風
●採光
 を確保する、もしくは向上させる目的で設けらておる区画であることを覚えておくことじゃ。

光庭はマンションや共同住宅の主に中央部分に設置され周囲は建物の壁や廊下、非常階段などの壁に囲まれており天井部分が吹き抜けとなっておる点が光庭の特徴じゃ。

◆デザイナーズマンションなどに多い吹き抜け光庭

デザイナーズマンションなどのモデルルームなどでよく見かける
●周囲が壁に囲まれている
●上部が吹きぬけとなっている
 ような区画を見かけたことがあるじゃろう。

この採光豊かな区画がまさしく「光庭」と呼ばれておる部分じゃ。

光庭は採光の確保や通風目的として設置されるエリアじゃが、近年のデザイナーズマンションなどでは、この光庭エリアをイメージアップの為に有効に活用し敷石やベンチなどを設置し独創的な空間を演出しておるケースも多いのぉ。

◆特定光庭の追加防火措置

光庭は共同住宅施設などに多く見られるが火災の延焼に関する危険性の観点から見ると、光庭は火災時の炎や煙の通り道となる危険性を持っておる。

その為、光庭には一定の基準が設置されており、危険性があると判断される光庭は特定光庭として認定されることとなる。

尚、特定光庭と認定された場合は、通常の消防法規定に加えて、より厳しい
●追加の防火措置
 を講じる必要性が求められるようになる訳じゃ。